私は旅行会社で働いてた時、主に教育旅行の営業を6年間していました。営業先は、学校です。お客さんは決まりきったルート営業というものでした。なので、新規のお客さんのところに営業に行くといったことはあまりありませんでした。
教育旅行の営業は、まだ人との付き合いが大事な市場で、引き継いだ学校によっては、人付き合いが大変なところもあります。
今回、私が実際にどんな仕事をしていたのか。時期によって多少業務は異なりますが、1日の主な仕事について、お話できたらと思います。
1日のスケジュール
9:00から始業なので、私の場合は30分前にきて、先にメールをチェックしてました。メールの内容によっては、グループミーティングのときに、共有をしたほうがいい内容もあるので、可能な限り朝早めにきて、仕事を済ませておきます。もちろん寝坊してしまうことありますが、、
だいたい、支店長か副支店長から支店全体で共有すべき話をします。
グループミーティングといっても、それぞれ課ごとに分かれ、今日の予定を伝え、そして今すべき仕事を共有していきます。修学旅行の時期はだいたいどこの学校も一緒なので、みんなやるべきことはほぼ一緒なんです。それぞれ担当校は、持っていますがやってる仕事は一緒です。同じ方向を見て仕事をできるのはいいですね。
地区にもよりますが、私のところは車で営業に行ってました。タイムズのカーシェアをよく利用してました。学校は駅前から遠いことが多いので、車の方が効率はいいです。
だいたい、午前中のうちに2、3校は回ってしまいます。営業内容としては、パンフレットを配ったり、個人旅行の申し込みを受けたり、チケットを、届けたりとそんな感じです。
一年生の学年主任の先生は、修学旅行の契約を決める学年の重要人物なので、お会いできたら、どんな修学旅行にしたいか、随時調査をしていくのがいいかと思います。
学校の営業の仕方として、基本的に、事務室に行き、営業しますということを伝え、校長先生がいらっしゃったら、ご挨拶→職員室で営業といった流れです。
公立の学校であれば、アポイントなしで、急に営業しても怒られることはないですが、学校によってはアポイント必須のところもあります。職員室に入れないとこもありますので、事前に調査しておきましょう。
お昼はちょっと遅めです。学校の昼休みの時間に、営業すると多くの先生がいらっしゃるので、そこで営業をかけていきます。
なので、お昼はこのくらいの時間になってしまうことが多いです。お昼ごはんは、外食してもいいですし、コンビニで食べてることあります。あまり、お弁当という文化がないかもしれません。もちろん持ってきてもいいですが、コンビニとかでさくっと食べることが私は多かったです。
午後のアポイントは、修学旅行の打ち合わせなど時間にあてます。先生が授業を終えるのが、どうしても放課後になってしまうので、その時間が1番落ち着いてお話することができます。
もちろん、午前中の空いている時間に打ち合わせをしてもいいですが、先生の方から放課後にしてください、と言われるのが多いのが現実です。
放課後に打ち合わせのアポイントを入れると帰ってくるのは終業時間の17:45ごろに帰ってくることが多いです。場合によっては18:30ごろになることもあります。
帰社してからは、まず打ち合わせした内容を、整理して、手配を上げるものはシステムにあげて手配担当にお願いする処理をしておくのがいいでしょう。明日の朝に回してもいいですが、私の性格上忘れてしまうことが多いので、帰社したらすぐに手配をあげておりました。
そして、次の日の営業内容を確認して、必要な準備をします。万全な体制で営業に臨めるように、準備はしっかりやっておきましょう。
だいたい残業は1時間〜2時間ぐらいが多かったです。あくまで繁忙期でもなく、通常期ぐらいの営業のスケジュールです。アポイントの内容によっては定時で帰れますので、あくまで一例としてご参考にしていただけたらと思います。
繁忙期と閑散期
教育旅行の繁忙期は、おもに春の5月〜6月にかけてある修学旅行と、秋の9月〜10月にかけての修学旅行と、1月〜2月にかけての移動教室の時期です。その前後の月は準備と精算になりますので、結構年がら年中忙しいです。繁忙期の残業は毎日3時間くらいやって、22時ごろに会社を出る感じです。
閑散期については、2月末〜3月上旬の時期と、8月の夏休みの時期です。卒業式の準備等で2、3月は学校に行っても相手にされません。なので、この時期は閑散期と言えるでしょう。
一見8月は旅行が多いのではないか、と思われがちですが、教育旅行の営業ですと、先生方も夏休みは部活の大会や休みが多いので、比較的休めます。
有休を、とるとしたら2、3、8月が多かった気がします。
先生方の雰囲気
基本的に優しくて、温和な方が多いです。やはり教育者だなといった感じです。私が1年目の時のなにもわからない時などは、結構めんどうを見てくれていました。まるで、生徒のように接してくれたのは嬉しかったです。
中には、クセのある先生もいます。無理難題を言われることもありますが、ビジネスだと思って根気強く対応していきましょう。
基本的には優しい方が多いです。
ノルマについて
ノルマはあります。ただし、いかなくてもそんなに言われません。もしかしたら支店長くらいになると、本部長から少し言われるかもしれませんが、私は予算がいかなくて、すっごい怒られた経験はありません。なので、ノルマをギチギチに守らないといけないといった感じの会社ではなかったです。
旅行以外にも、おせちを売ったり、カードを打ったりと、旅行以外のノルマもありましたが、それもそんなに達成できなくても、何もいわれませんでした。
まとめ
教育旅行の営業職の1日は、朝から夕方まで出る時が多いです。人手不足の影響で、セールスアシスタントというポジションの人がグループに1人しかいないので、基本的に持ち帰ってきた仕事は自分でやるしかありませんでした。残業は多い仕事かと思いますが、残業代はしっかりとでます。
繁忙期は結構残業します。どこの業界にいっても繁忙期は忙しいと思いますので、そこをどう捉えるかです。
お客さんは基本的に優しい方が多いので、法人営業よりはしやすいのではないでしょうか。
あくまで一例の1日のスケジュールではありますが、営業職となるとだいたいこんな感じです。もちろん毎日営業出ているということはありません。週に2回ぐらいは所内日を設けて、事務作業をしても大丈夫です。
自分の裁量で仕事を進められるというところは、やりやすいと思います。土日祝日は、学校も休みなので、基本的には営業職も休みです。まれに、保護者会などが土日に入ることもあります。断ることもできますが、先生によっては絶対出てくださいという先生もいるのでご注意を。
人間関係が重要視される市場ですので、こまめに顔を出すことは大事です。
担当する学校は1人だいたい20校前後です。1週間の間に全校回れるのがベストですが、仕事のある学校から営業にいくのがいいのではないでしょうか。
教育旅行に興味のある方はぜひ、参考にしてください。
コメント