旅行会社に入ったからにはいろいろなところに行きたいと思うはずです。
そこで添乗業務って実際どんなことするのか、お話ししていきたいと思います。
添乗、添乗員とは
添乗の仕事は、簡単に言ってしまうと旅程を管理する仕事です!
あまりにも簡単に言ってしまったので、もう少し噛み砕いていうと、
よくバスガイドさんとは違うの?と言われますが、全く別物です。実はバスガイドさんに時間や集合場所などを指示してるのは、添乗員なんです。添乗員は影で旅行がスムーズに行くように、行程を考えているんです。例えば渋滞でバスが遅れて目的地に着いた時に、遅れた分をどこかの観光場所で調整していかないといけません。時間通りに最終目的地につけるように、お客さんを案内できるように、影で調整しているのです。バスガイドさんが表に出てお客さんの接客するのに対して、添乗員は裏で指示や調整をしているといった感じです。
なので、修学旅行とかで一番前の席の方に、スーツを着たお姉さんやお兄さんがいたのを覚えてますでしょうか?その人が添乗員です!
添乗員の仕事
2泊3日の京都の修学旅行として想定します。
事前の準備、関係機関に最終連絡
当日にスムーズな旅程管理ができるように、訪れる予定の観光地、宿泊施設に、集合場所や段取りを確認します。また、現段階の最終人数を伝えてあげるのは必須です。
また、イレギュラーなトラブルが起きた時の対処法や緊急連絡先の確認などもしておくことがいいでしょう。
当日朝の集合から新幹線乗車まで
当日新幹線の出発時間の2時間前には添乗員は集合しておきます。だいたい1時間前には生徒達は集まってきますのでそれまでに、新幹線が入線する時間、入線する番線、反対側の番線新幹線の入線時間、入線後清掃が入るのか、などその時々によって確認しておくことは異なりますが、新幹線の窓口で確認しておきましょう。
また、お客さんからすぐ聞かれたときに答えられるように、お手洗いの場所の確認や、お弁当が売っている場所なども確認しておきましょう。
最後に集合場所から新幹線ホームまでどのルートで行くのか確認します。東京駅は複雑なので、必ず確認し、実際歩いてみたほうがいいです。
新幹線に乗車したら、ゴミ袋の設置や各関係機関に、当日欠席の連絡をしましょう。
京都から奈良までのバス行動
京都駅についたら、バスガイドさんが改札まで迎えにきています。バスガイドについていきバスまで、誘導します。
生徒達がバスに乗車したら、ドライバーさん、バスガイドさんとミーティングです。
事前にコースは流してますが、当日のコースの再確認と、休憩する場所や、各号車のバスの乗車人数などを打ち合わせます。
そしていざ、出発です!
基本的にバスコースの案内は、バスガイドさんがしてくれます。
なので、その時添乗員は、行程の確認と訪れる場所へあと何分くらいで着くのか、駐車場は空いているのか、2日目以降の関係機関にも欠席連絡しておきます。
法隆寺、奈良公園の観光地についたら、拝観券窓口まで、いって生徒達がくる前に準備しておきましょう。買ってきている間に、バスガイドさんが入り口まで、連れてきてくれます。
なので、バスガイドさんとの連携は重要になってきますので、仲良く接してくださいね。
京都ホテルに到着後
ホテル到着後はまた、たくさんやることがあります。
まずは、バスの中である程度生徒の部屋を覚え、ホテル到着後、誘導、ご案内、カギの準備などあります。
それが終わったら、食事会場にいき、食事の個数があっているか、アレルギーのある生徒食事はちゃんと変わっているか確認します。
その後にホテルの支配人の方と、3日間の打ち合わせします。
大浴場は何時まで使えるのか、食事は何時まで大丈夫か、3日目のバスはどこに停まるかになど、その他自分が知りたいこと、確認することは山ほどあります。
20分くらいで終わらせましょう。
夜の打ち合わせ
夜の打ち合わせは基本、生徒が眠ってから行いますので、22時ぐらいからになります。
主に生徒の健康状態や明日の行程の確認などを、していきます。朝から夜まで初日はやること尽くしで大変です。
2日目班行動中
2日目は、生徒達の自由班行動であれば、わりと時間に余裕があります。生徒達を送り出したら、イレギュラーなことがない限り暇です。この時間で、3日目のバス行動の行程を確認したり、初めて行くところであれば実際に行ってみて、拝観券を買うところを確認したりしてもいいと思います。
また、添乗精算という作業があります。2日目のこの時点である程度、お金をいくら使って、残金がいくら残っているのかを、仮締めしておくのがおすすめです。
3日目京都市内バス行動
初日のバス行動とやることはほぼ一緒です。基本的にバスガイドさんとの打ち合わせが終わったら、あとはバスガイドに任せ、旅程管理だけに集中します。ぜひ、観光場所を一緒に楽しんでください。お手洗いがどこにあるのか、ホテルからその場所まで何分かかるのか、勉強することを忘れないようにしてください。次に行ったときに、新たな引き出しとして自分の知識になります。
バスから新幹線乗車まで
あとは、もう帰るだけですが、まだまだ気を抜いてはいけません。行きと一緒のことを忘れずに、新幹線までのホームまで確認と、何番線に入線して、清掃は入るのかなど、手を抜かないようにしてください。
ざっとではありますが、こんな感じです。
ただし、まだまだほんの一部です。最低限の仕事内容を書きましたが、実際はもっとやることはあります。
また、お客さんとのコミュニケーションや、一緒に楽しむことも忘れないようにしてくださいね。お客さんと楽しく帰って来れれば、何か少しミスっていたとしても成功です。
添乗員に向いてる人は?
結論からいうと、とにかく世話好きな人は向いているかと思います。
お客さんが困っているときにどれだけ気付けるかがポイントです。
例えば、細かいことですが、ホテルに到着する前に小雨が降ってきたとします。
ここで、ホテルにタオルを準備してもらうように、一本電話をいれるだけで、ポイントアップです。気が利くホテルだなぁともなりますし、悪い気持ちはしません。たとえ、小雨であれ、全然濡れないような雨であっても、準備しているだけで、それがいいホテル、いい添乗員という印象を植え付けられます。いわば、パフォーマンスです。
旅行が好きな人は、旅行会社に入らないほうがいいだとか、添乗員にならない方がいいだとか、言う人はいますが、私は逆です。
やっぱり旅行が好きな人は、添乗員になったら楽しいです。
仕事とはいえど、たくさんいろんなところに、無料で行けるのです。
お客さんと仲良くなれますし、そして感謝されます。
旅行が好きで、世話好きの人は、努力次第で添乗員になれます。気になってる人はぜひ、目指してください!
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